私自身がずっと、コーチとして「本来の自分でクライアントさんと向き合いたい」と思ってきました。
「自己一致」という言葉がありますが、自分自身の心と言葉と行いが一致していることは、相手が本来の姿を発揮することを後押しする仕事をしている身として、そして人に何かを届ける上で本当に大切な在り方だと感じます。
そして、コーチングのセッションを提供する中で、「もしかしたら声も『自己一致』の重要な要素かもしれない」と感じるようになりました。そんなときに出会ったのがボイスセラピーでした。
一つ一つの音が自分の中のどんなものとつながっているかというのを知り、本来持っている声を出せたとき、自分自身が心と強くつながっている感覚を感じ、クライアントからもより安心感や信頼を感じてもらえるようになりました。
また、NVC(非暴力コミュニケーション/共感コミュニケーション)を学ぶ中で、「人は大人になるにつれて心の内側で感じている感情やその源となっているニーズに気づき表現することが難しくなってしまっている」ということにも気づきました。
これまで自分が携わってきたこと・大切だと思ってきたことが「心と声と言葉が繋がる」ということでまさに繋がったような感じがして、これを世の中に届けていきたいと強く感じました。コーチングセッションでは「心と言葉と行いを一致させる」ということをコミュニケーションを通じて後押ししていますが、「心と声と言葉を一致させる」ことについては、より実践的な取り組みとしてトレーニングという形で提供することにしました。
声を通じて自分自身や人との繋がりを取り戻すこと、人と人・心と心が出会う喜びが世界に増えることへの願いがMindful Voice Trainigの土台です。