3月、転職や卒業など、何かの節目を迎えている方も多くいらっしゃるでしょうか。

私は、コーチングセッションが完了するときや勉強会が終わるときに必ず行っていることがあります。

それは言葉を贈るということ。

「贈る」というと少し大袈裟だけど、相手とともにした時間を思い出し、今ここで語られていること、語られていないことを感じ、自分の中に生まれてくることを言葉にします。


信頼関係の土台となるもの


はじまりは8年前、コーチ・エィという会社でビジネスコーチ、そしてコーチングスキルのトレーナー(クラスコーチ)になったときのことでした。

その前にすでにコーチ・エィのトレーニングプログラム(当時のCTP、現コーチ・エィアカデミア)を受けていた私は、プログラムの中でも一番好きだったテーマ「信頼関係を築く」のクラスを担当することにしました。

その名の通り、「コーチングの土台となる信頼関係性を築くために必要なものは何か」ということを深めるクラスでした。

クラスの中で紹介する「アクノレッジメント」という行為をトレーナーである自分がその場で体現し、その効果を感じてもらうために、1ヶ月間のクラスの最後に必ず、参加者のひとりひとりに相手から受けた影響や自分が感じたことを伝えるようにしていました。

アクノレッジメントについて詳しくはこちら▼【アクノレッジメント】 第1回 アクノレッジメント(承認)とは?リーダーシップミニ講座、シリーズ7のテーマは「アクノレッジメント」です。 第1回…coach.co.jp

アクノレッジメントは日本語では「承認」と表現されます。

承認は大きく4つの種類に分類することができます。

<4種類の承認>
存在承認:存在そのものを認める
行動承認:やったこと(もしくはやらなかったこと)を認める
成果承認:成果や結果を認める
成長承認:成長や変化をしたことを認める

私たちは普段、行動や成果を認められることは多い一方で、存在そのものや成長を認められることは少ない傾向にあると言われています。

「存在していること」は当たり前なことになっていて、成長や変化を認めるためには、継続的に相手が今どんなところにいるのかを観察する必要があるからです。

存在そのものや変化を認めることは「あなたのことをいつもしっかり見ていますよ」というサインであり、相手との信頼関係を築く土台になる。

そんなことを伝え、私自身も実践してきました。

そんな中で、アクノレッジメントというのは、自分と相手との間に信頼関係を築くのはもちろんのこと、相手が自分自身との間で信頼関係を築くことの強い後押しになるのだということを実感しました。


旅立ちのときに


今私が特に、何かの節目や旅立ちのときに伝えていることは大きく4つに分類をすることができます。

<節目や旅立ちのときに特に伝えていること>

特徴や強み:その人ならではの特徴だと感じること、強みだと感じること

変化や可能性:一緒に過ごしてきた時間の中で感じた変化、ここからさらにあらたに発揮されつつあると感じるもの

影響や力:「あなた」から「わたし」もしくは「わたしたち」がどんな影響を受けていたか(受けているか・これからどんな影響を与えていくか)

祝福や感謝:これから向かおうとしている先を想像して浮かぶこと、これまでともに過ごした時間へのお礼


アクノレッジメントはコーチングスキルの一つとして紹介されることもありますが、私は今は、アクノレッジメントはコーチとしてもしくは他者と協働することにおいて欠かせない「在り方」の一つではないかと思っています。

今は、アクノレッジメントは「承認する」というより、「証人になる」ということだと思っています。

「今ここ」にいる「あなた」を感じ、受け取ることを繰り返して、そこから感じたこと、浮かび上がってくることを言葉にして伝える。

「わたしは確かにあなたという存在とともに時間を過ごし、そこから生まれたものがあった」と伝える。

命がそこにあったことの証人になる。


大切なことを大切なときに伝えるために

そのためには、目の前の相手のことを一心に感じて、向き合い続ける必要があります。

自分の中に生まれる感覚を捕まえて、言葉にする必要があります。


これにはとてもエネルギーが要ります。



それでも、旅立つ人を見送るとき、私が感じた命の輝きを言葉にせずにはいられないのです。


それは、言葉の力を信じているから。


私との関係性がそこで終わるとしても、その人が自分自身との信頼関係を深めることができれば、この先どんな道も自分とともに歩んでいくことができると信じているから。



では、大切なときに「自分はあなたの命の証人である」というメッセージを言葉にするためにはどうしたらいいのでしょうか?

そのために必要なのは日々、目の前の人と向き合い、感じ、言葉にし続けることです。

最初は上手くいかなくても大丈夫です。
わざとらしくなってしまっても大丈夫です。


毎日毎日、いろいろな場で、時間をともにする人たちに対して意識して言葉にすることを繰り返していたら、気づけば意識しないでもできるようになります。


自然と想いと言葉が溢れてくるようになります。



「この人と会うのは今日が最後かもしれない」



そう思って、私は言葉と言葉にならないものを伝え続けようとしています。




目の前の人と会うのが今日が最後だとしたら、あなたは何を伝えますか?

お知らせ


3月と4月に開催する勉強会のお知らせ

自分との向き合い方の質を上げるセルフコーチング入門講座
基礎編
①3月26日(金)JST 20:00-22:00 満席
②3月27日(土)JST 21:00-23:00 残席 1

応用編
①4月23日(金)JST 20:00-22:00 残席 1
②4月24日(土)JST 21:00-23:00 満席

*基礎編・応用編とも①②で内容は同じです。
*基礎編・応用編で同じ曜日で参加をご希望の場合はお席をご用意しますのでお知らせください。

●「CF(国際コーチング連盟)の新しいPCCマーカー(コーチングの基準)を英語と日本語で読む会(仮)
先日発表された新しいICFの新しいコア・コンピテンシーに準拠したPCCマーカーの原文の英語と日本語訳に向き合うことにを通じて自分自身のコーチングをアップデートさせていく取り組みを行っていきます。
今回はそのスタートとして、チャット形式で気軽にご参加いただける会を予定しております。

日程:4月17日(土) 第一部 JST 21:00-21:50、第二部 JST 22:00-22:50

詳しいご案内やお申し込みの受付は3月30日(火)頃に行う見込みです。

●こころとからだ自分自身との関係をととのえるセルフチューニングライブ
心をととのえ、心とつながった声を出すためのボイスワーク等をご紹介するセルフチューニングのショートライブセッションを4月のどこかで開催する見込みです。

告知は直前になるかもしれません。宇宙タイミングでご一緒できればと思っております。

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個人セッションに関するお知らせ

CO-INQUIRY for Professional:プロフェッショナルとしてさらに力を発揮したい方に
CO-INQUIRY for Authentic Coaching:本気で自分のコーチングをバージョンアップしたい方に 
いずれも5月頃開始にて新たなお申し込みを若干名承る見込みです。

●3月29日(月)から4月11日(日)までは移動と休暇のためセッション等はおやすみとさせていただきます。

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あたらしい場所でも、あなたの命がさらに輝きますように。