英語では、日本語で言う「自己肯定感」に近い意味の言葉が2つあります。
self-esteem(セルフエスティーム)とself-efficacy(セルフエフィカシー)。
セルフエスティームは自己受容感。セルフエフィカシーは自己有能感。

様々な訳や考え方がありますが、セルフエスティームは「I am what I am. 」に基づく感覚であり、セルフエフィカシーは「I am what I do.」もしくは「I am what I have.」に基づく感覚だと私は理解しています。

一見、自己肯定感が高いように見える、学業が優秀な人、有名企業に勤めている人、経済的に満たされている人、努力家な人、容姿端麗な人などの中にも実は自己肯定感が低い人がいるというのは、「I am what I do.」もしくは「I am what I have.」によって自分を規定している一方で「I am what I am.」の実感を持てていないということが起こっていると考えられます。

自分自身を「やっていること」や「持っているもの」をもとに認めていると、それがなくなったとき、できなくなったときに自分の価値がないように感じてしまう。

もちろん、「自分はできるんだ」という感覚は行動の原動力となりとても大切なものです。しかし、どんな環境でも、どんな変化が起きてもその中で「大丈夫だ」と思えるためには、自分自身の存在そのものを認める「I am what I am.」の感覚が持てているということが重要です。

では、「I am what I am.」の感覚は何によって育つのか。

一つは、自分の存在そのものを受け入れてもらう経験。
何ができたとか、何をやっているとかではなく、存在そのものに興味をもってもらっているという実感を持てること。

そしてもう一つは「それでも生きている」という経験。上手くいかなくても、失敗しても、それでも生きている。「失敗は成功のもと」と言うけれど、成功と同じくらいかそれ以上に大きなことを私たちは失敗や挑戦から得ているのではと思います。

「自分はセルフエスティーム(自己受容感)は低いかも」と思った方も、大丈夫です。

あなたはこれまでたくさんの「存在をそのまま受け入れられている」という経験をすでにしてきています。あなたはこれまでたくさんの挑戦をして、失敗をして、それでも今ここで生きています。

I am what I am.

その感覚はすでに自分の中にあるものなのです。