インテグラル・ライフ・プラクティス(『Integral Life Practice』ケン・ウィルバー著)の中に統合的実践として紹介されている3-2-1 シャドウ・プロセスについてご紹介します。

シャドウワークはインテグラル・ライフ・プラクティスにおけるコアモジュールであり、悲しみや恐怖、怒りなどの感情を認識してそれを所有するまではそれらの感情を乗り越えることはできないとされています。

3-2-1シャドウプロセスとは、シャドウが生まれるプロセスを逆回しに体験することで、もともと自分のものであったシャドウを再び所有するということに取り組みます。

シャドウが生まれるプロセスは、次の流れで起こるとされています。

シャドウが生まれるプロセス

1. 一人称の認識
:自分自身の感情を「私は起こっている」というように、認識することができたとき、それが自分自身から分離されることはありません。

2. 二人称の認識:しかしそれができないときに自分以外の他者もしくは何か外に感情を投影させることが起こります。私たちが感じているものは、私たちが見ているものの一部として現れるのです。

3. 三人称の認識:そしてその感情が受け入れがたいものであるとき、私たちはそれを、自分自身が感じているものから、他者が所有するものとして認識します。最終的に「私」とは関係ない対象物にすることで、自分が感じた感情を遠ざけるのです。

このようにして自分自身から分離されたシャドウを自分の中に戻すのが3-2-1シャドウ・プロセスです。

3-2-1シャドウ・プロセス

3. 向き合う
嫌悪感を抱く、もしくは魅力を感じる人を対象にし、対象を注意深く観察する。「それ」を主語にして、何に嫌悪感もしくは魅力を感じるのか、詳しく言葉にする。

2 話をする
対象となる人との対話をシミュレートする。「あなた」を主語にして、「あなたは誰ですか?」「あなたは私に何を伝える必要がありますか」などの質問をする。相手が言うことを想像し、それを言葉にする。

1. それ自体になる
2で話したことを「わたし」や「わたしのもの」という主語を使って言葉にしてみる。(多くの場合これは「違う」「そうではない」と感じるが、それこそがあなたの心が否定しているものである。)

3-2-1シャドウ・プロセスを行う結果得られるもの

・境界の解消に伴うエネルギーの
・思いやりや共感
・創造的な行動
・深い洞察
・落ち着き

このプロセスは、他者に対して何かしらの感情を感じたときや、朝起きたときにその日見た夢に対して活用することもできます。

参考:『Integral Life Practice』ケン・ウィルバー著