自分を変えるために様々なことに取り組んできたけれど、自分自身の成長や成果、周囲に起こる変化が頭打ちだと感じる」「社会や世界に変化を起こしたいという想いはあるけれど、どうしていけばいいか分からない」と感じることはありませんか?

今日はそんな方々に「社会や世界に変化を起こすための第一歩」についてご紹介していきたいと思います。想いはあるけれど、なかなか踏み出せないという方々が今後どのようなことに取り組んでいけばいいかを検討する参考にしていただければ嬉しいです。

1. 「自分を変えるための3つの方法」は本当に有効か

経営コンサルタントの大前研一さんが言われた、自分を変えるための3つの方法というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える

これらは確かに「自分を変える」ということにつながると私自身も実感しています。

私はこれまで、社会人になってから1年に1回のペースで引っ越しをしてきました。地元である福岡で5回、東京で3回、その後、ドイツ、オランダと、合わせて10回の引っ越しをし、airbnbなどを使って2週間以上の滞在をした場所を合わせると、この10年間で20ヶ所以上の場所に暮らしてきました。

その間、3つの会社に2年ずつ所属し、その後フリーランスになってからも様々な事業の立ち上げなどにご一緒させていただいたことや、東京で暮らした家の一つがソーシャルアパートメントという大きなシェアハウスのような場所だったことからも、付き合う人の変化も大きかったと感じます。

会社勤めからフリーランスになったときに時間の使い方も大きく変わりました。

起業をすること、言葉や心に関する仕事に関わること、海外に暮らすこと。気づけばかつて自分が夢見ていたことが実現できていました。

しかし、欧州に来て半年ほど経ったとき、「変化をしていない自分」「さらなる想いを実現できていない自分」に焦りを感じるようになりました。

当初は、海外に生活の拠点を移すというのはこれまでの人生の中で一番大きな変化であり、日本との時差もあることから、時間配分を変える・住む場所を変える・付き合う人を変えるという3点セットが究極的な形で訪れて、私自身、さらに大きな変化をすることに対する期待がありました。しかし環境の変化に対する興奮が大きかったのが落ち着いてくると自分の変化や成長を感じることはできず、むしろ停滞感のようなものを感じるようになっていました。

2. 変わらない中から気づくこと

焦る気持ちがありながらも、「せっかく日本とは違うライフスタイルで静かに暮らせるようになってきたのだから」と、日々の暮らしに向き合うようになっていきました。

日々見る、変わらない景色、変わらない人間関係、変わらない時間の使い方。

そんな中で、あるとき、自分の中から生まれてくる、小さな言葉や感覚があることに気づいたのです。

ぽこぽこと水底から気泡が浮かび上がってくるように自分の中に湧き上がってくるものをつかまえてみると、それは自分が大切にしてきたことや大切にしたかったことでした。自分が本当に大切にしたいことがハッキリすると、それを実現するための道というのも自然と見えてくるように感じました。

そして、変わらないと思っていたことの中にも日々小さな変化があることに気づくようになりました。

そのとき、私は「外的な変化に影響を受けて変化する自分」になっていたのだということに気づきました。

物理的・視覚的に判断できるものや計測可能なものを変化させるというのはとても分かりやすい方法だと思います。それによって自分が変わるということも間違いではありません。

しかし、「外側の何かが変化したら自分自身がそれに影響を受けて変化をする」というのは、ある意味当たり前の話でもあると今は思っています。

3. 業界や社会を変えたいのなら、自分自身が変化の起点になる

そもそも、私たちはなぜ自分を変えたいのでしょうか?

「今の自分が好きになれない」「今の自分に納得できない」「でも自分の力では上手く変われない」というのであれば、外的な環境の力を借りるのもいいでしょう。

しかしもし、あなたが今関わっている業界や社会を変えていきたいのであれば、自分を取り巻くものから影響を受けているうちは、それらを変えていくことは難しいでしょう。

「自分の外側から影響を受けて変化をする自分」ではなく、「自らの内側から変化を起こし、周囲に影響を与えていく自分」になること。

ガンジーの言葉に “Be the change that you wish to see in the world”という言葉がありますが、”Be the change”こそが、周囲に変化を起こしていくための一歩となる「変化」だということを、自分自身の経験から、そして現在関わっている業界や社会を変えようとしている方々を見ていても実感しています。

4. 変化の起点になるために

自分自身が変化の起点となるための小さな一歩は、「気づく」自分になることです。

自分自身の中にある小さな声に気づく、言葉になっていない誰かの想いに気づく、世界の中にある小さな光に気づく。気づくことができれば、それを学びに、新たな意識が生まれ、行動を生み出していくことができます。

では「気づく」自分になるためにはどうしたらいいか?

「気づく」というのは、小さな感覚をキャッチできるということです。小さな感覚をキャッチするためには、自分自身の心や身体が繊細な網の目のようなセンサーを持つことが必要です。

瞑想や呼吸法などを活用した「マインドフルネス」が注目されたのは、「今ここに対する気づき」を高める効果があるためです。そのほかにも、左脳的・論理的な整理をする会話ではなく、自分の話していることそのものや身体の中に起こる感覚に、静かに耳を澄ますことを後押ししてくれるような対話、筋肉を増強させることを目的としたトレーニングではなく、身体感覚を繊細にすることを目的とした食の実践やワークなどが、心身の繊細なセンサーを発揮することに有効です。

環境や関係性など、自分自身の外側を変えることにこれまで十分に取り組んで来た方は、「外側から影響を受けて変わる自分」そのものを変えるときが来ているかもしれません。

あなたが変化の起点となることが、あなたを取り巻く組織や業界、社会や世界に変化を起こしていく第一歩です。