言葉と向き合い、言葉をつくる中で気づいたことがありました。
人の意識が変わると、言葉も変わる。 言葉が変わると、人の意識も変わる。
言葉は、人に影響を与える力を持っています。
言葉をつくるプロセスは、自分たちは何者なのか、自分たちがつくっているものは何なのかを見直す作業でもあります。
言葉をつくるプロセスは、人の意識や組織を成長させる力を持っています。
しかし言葉をつくることは、ある日突然、短い時間の中でできることではありません。
人まかせにしてできることでもありません。
自分自身で繰り返し、考え、作り、壊し、また考え、作り、壊していくことによって 少しずつ、見える景色が変わってきます。
ゆっくりと沸かしたお湯が冷めにくいように、 ゆっくりと深いところから汲み上げた言葉は時間が経っても向かう先を照らし続けてくれます。
世の中は今、言葉であふれています。 カッコいい言葉、耳障りのいい言葉、インパクトのある言葉を、簡単に口にすることができます。 でもそれは本当にあなたの心の底から、細胞の一つ一つから出てきた言葉でしょうか。
頭から出た言葉は人の頭までしか届きません。
心の深いところから出てきた言葉は人の心の深いところまで届いていきます。
借り物でない自分の言葉を手に入れた人や組織は、しなやかで強い。
言葉をつくること、言葉を形にすることを通じて、人や組織が力強く歩みを進めることを後押しできると嬉しいです。