2023年8月
20230814 距離を取る
朝、森に散歩に行った。
道を塞ぐように茂る木々の枝をせっせと切るピーターさんの姿を見ながら、
15mほどあいだをあけてゆっくりと歩く。
人の足音ではなく、自分の足音が聞こえる。
その距離感が心地いい。
「ソーシャルディスタンス」というのは、非常時の、
悪いものを避けるための距離のようなイメージがすっかりついてしまったけれど、
わたしたちには、ともにいのちを生きるために適切な距離というのがあるのではないだろうか。
人との距離。
情報との距離。
SNSとの距離。
これらが適切に取れないときにわたしたちは自分を生きられなくなる。
これらが適切に取れないということは、自分の中での自分自身との関係性が十分に築けていないということでもある。
適切な距離を取っていると、自分自身との関係性も適切に築けていく。
その後押しをしてくれるのが自然だ。
自然は、わたしたちが立ち入っても、わたしたちには立ち入ってこない。
ただそこにあって、ただともにある。
そうやってあることができるのだという体験が、自分自身との関係を築く後押しをしてくれる。