883. 人と人との間で、化学反応が起こるために必要なこと

雨が降り、上がる。また降り、そしてまた上がる。

そんなことが昨日から、いや、10月に入って、どれだけ繰り返されているだろうか。雨が上がる度に、小さな雫を吊り下げた木々がキラキラ光る。雨が降る度に草木の色が深くなる。

昨日は日本時間の夜にあたる時間にICFのコア・コンピテンシーについての勉強会を開催した。ICFのコア・コンピテンシーは昨年、25年ぶりに更新された。今は新しいものが「最新」だが、それもあっという間に古くなるかもしれない。定められたものはあくまである時代の、ある思想や価値観の元に定められたものであり、自分自身がそれをどう解釈するのか、自分自身が何を大切にし、何を提供していくのかは繰り返し向き合い続ける必要があるだろう。

勉強会を通して、「基準を作る」ということの責任と基準が生み出す可能性および限界について意識が深く向くとともに、「場の力」にも意識が向き始めている。

勉強会は少人数で自由に発言をし合い、対話をしていく形式で行ったが、改めてそこに生まれたものは単純にそれぞれの参加者が持っているもの、出し合うものの総和ではないということを感じている。性質が違うものが混じり合うことによって化学変化が起こり、結果としてそこにあるもの(生まれる言葉や人の意識)に質的な変化が起こる。

では、そんなことが起こる条件があるとするとそれは何だろう。化学で考えると、物質と物質が化学反応を起こすためには、各物質が一旦不安定な状態になる必要がある。化学式で書くと、化学結合のための手がどれも結合のために使われている状態からぴよんと出た状態になること、もしくは一旦物質が解体されるようなことが必要なのだ。(久しぶりに化学式のことを考えているのですごく大雑把に言うとという感じになっているが。)

化合物が生成されるためには、例えば熱エネルギーが必要というような話があったように思う。こうしてイメージすると、化学反応を人と人との関わりに置き換えるとまた色々なものが見えてくるような気がしてきた。とにかく、ただそこに人がいるというだけではダメなのだ。もちろんそれでも、お互いが環境とコミュニケーションをすることを通じて、何かを交わすということは大いにあるだろう。しかしそこからさらに質的な変化が起こるために必要なものがあるはずなのだ。
勉強会を通じて感じたことについてはもう少し言葉にしていきたいが、1時間後の予定に意識が向き始めてきた。

雨が止み、日差しが強くなってきた。

このあと予定が終わった後も晴れていたら今日は散歩に出かけようか。2020.10.11 Sun 9:56 Den Haag