879. 人生を何に投資するのか
今日やることはまだ残っているが、先に日記を書くことにした。今日は朝から駆け抜けるように時間が過ぎていったし、明日はさらに目の回るような一日になるだろうと想像している。
数日前の自分なら明日の予定を見て目眩がしたかもしれないが、不思議と今日は冷静だ。冷静でいられるということはむしろ冷静な判断ができていないのかもしれない。
ここのところ、これまで提供してきた1対1の関わりではない形でどうやって社会と関わることができるだろうかということを考えてきた。いろいろな方法を検討してきたが、今のところは1対1もしくは少人数の濃密な関わりと書籍の出版やBtoBもしくはBtoCのサービスを提供している企業との関わりに活動を絞るのが良さそうだという結論に至った。
コミュニティのようなものを作るのが良いだろうかということも考えていたが、それを今自分が主催し運営までする余力があるかというとそうではないし、コミュニティと呼ばれる場所はすでに世の中に溢れるほどにある。ひとくちにコミュニティと言ってもその質は様々だ。その中には良質なものもあるだろうけれど、少なくとも人が集うだけの場所であれば自分がわざわざ主催する必要はないし、今何より私たちに必要なのは人とのつながり以前に自分自身とのつながりなのだと感じている。
他者の存在や関わりが自分自身とのつながりを後押しするということも多いにあるが、慣習的に依拠するのではなく真に自分自身とのつながりを持つことをコミュニティという場で後押しするためには場のデザインにかなり工夫が必要だろう。他者の気配を感じながらも一人で居続けることができる。そんな、静かな茶室のような空間を作ることができるのはオンラインが先だろうか、それともリアルな場が先だろうか。
静けさ。静謐さ。
それが今私がつくりたい場所だ。
1対1で共に過ごすことができる時間はとても限られているが、心に静けさを作る後押しをすることであればもっとできるかもしれない。
真っ白な紙に向き合うように。
たっぷりと余白をとるように。
それはもしかすると時代の流れとは逆行をする考え方なのかもしれないけれど、だからこそ、どんなにお金を払っても手に入れることができないものにもなりつつある。
心に静けさを、想いに強さを。
運営しているウェブサイトの一つのタイトルにしている言葉が、今改めて心に響いてきている。2020.10.7 Wed 10:10 Den Haag