796. 汗の吹き出す夏の日に


呼吸をし、祈りの言葉を唱えているとじわりと汗が出てきた。降ろしたブラインドの向こうからも強い日差しが照りつけているのが分かる。

思い返せば、顔を流れ落ちるほどの汗をかくということを久しくしていない。この間の冬、サウナに行ったときが最後だろうか。

今は、暑いが、不快ではない。むしろ汗をかくことはとても健全なことのように感じる。

暑さの中で何かをしようと思うから、暑さが不快だということになるのだろう。おそらく今日のような日はビーチには人がいっぱいだが、人々はそこで何をするわけでもなくのんびりと過ごしている。人と話をするか、本を読むか、寝るか。

「何もしない」ということが、この国の人たちの休みの過ごし方だったということを思い出す。

何もしない。

私も今日を含め、来週はできるだけそんな風に過ごしたい。

昨日、お昼過ぎに体に熱がこもりどうにもこうにも思考が働かなくなり、リビングのソファで仮眠をした。暑さの中というのは、以外と体力も使っているのかもしれない。必要な休息ではあったが、その分、夜、寝付くのが遅くなった。前日に、日本の早朝、オランダ時間の夜中にセッションを持ったということも大きいだろう。

生活のリズムということを考えないのであれば、比較的涼しくて思考がしやすいのは朝と晩ということになる。昼夜逆転して、昼間は寝ておくということにすればその分、静かで涼しい中で過ごすことができる。

と、此の期に及んでまだ、何かをしようと考えている自分に苦笑いをしたくなる。確かにやりたいことは多々あるのだが、とにかくこの暑さである。

ゆるゆると過ごし、必要なときに集中する。

そうすることで、暑さの厳しい時期が終わったときの状態が変わってくるだろう。サウナで過ごすように、とにかくただただそこにいるのだ。2020.8.9 Sun 11:15 Den Haag

797. 身体が望むこと、湧いてきたアイディア


遠くから聞こえてくる鳥の声を聞きながら、目を閉じて、身体の表面の感覚を感じる。この熱気は、身体の外側にあるものだろうか。それとも内側にあるものだろうか。そもそも、どこが身体と環境の境目と考えるかにもよるだろう。視認することのできる肉体的・物質的な部分を身体と呼ぶのであれば、その周囲を包む空気の層は身体の外側ということになるが、エネルギー体も含めたものを身体と呼ぶとすると身体の範囲はもっと広いものになる。

そのきっかけが何であったかは忘れたが、今日、リビングの一角で久しぶりに身体を大きく動かすと、生命の躍動のようなものを感じた。そうだ、セッションの前に行っているボイスワークを、いつもより大きな動作で行ってみたときのことだ。

セッションの準備にはいつも、五十音の一つ一つの音を発声しながら、音に合わせた動きを行っている。今日は南側の部屋が随分と暑くなっていたので、北側の、幾分か涼しいリビングでセッションを行おうかと思った。リビングからは先日、南側の元寝室の部屋に大きな机を移動したので、広々としたスペースが空いている。そこでいつものように動きながら声を出したところ、身体がもっと大きな振りをすること、もっと自由に表現することを望んでいることを感じた。

小学校に上がる前からダンス教室に通い、大学生、そして社会人になった後も時折、単発のレッスンに通うことのあった私にとって、身体を動かすこと、それも、型にとらわれずに自由に表現をすることは、身体に染み付いていることなのだろう。

母方の祖父は日本舞踊の先生であり、母も日本舞踊を、その後もダンスなどをずっとやっていたことや、父方の祖父も70を過ぎてもなお、ジャズダンスやタップダンスの教室に通っていたことなども私の身体感覚等に影響を与えているだろう。

と、日記を書いている途中に、ふと別のことを始め、気づけば外が真っ暗になっていた。日記から逸れてしまったことは残念だが、先日ハーグに住み欧州の教育について学んでいる知人のインタビューを公開する前段として、よい紹介方法を思いつき、早速プチ動画を作成することができたので、それはそれで良かったのではないかと思っている。

インタビューをテキストに起こし、編集をしようと思っていたが、多くの方に気軽に触れてもらうには耳で聞ける方法もあるといいだろう。インタビューの冒頭から、フィンランドでは小さい頃から「あなたの中に何が目覚めましたか?」という質問をする(される)という話が出てきたりして、改めてとても興味深い内容が満載だったと感じる。2時間ほどに渡るインタビューは記事にするとその一部しか切り取ることができず、話の深さや、話し手の想いなど、伝わりづらくなってしまうのではないかと感じる。とは言え、全てを公開すると冗長になったり、逆に本意ではない形で受け取られたりしてしまう部分もありそうなので、上手く編集をしたいところだ。編集作業自体は意外と好きだが、何せ時間がかかるので、さくっと素敵に仕上げてくださる方にお願いできるとベターのように思う。(が、今日見つけたウェブソフトを使うとかなりよい感じに仕上げられそうでもある。)

インタビューは新しい世界に出会うワクワクするような時間でもあるので、今後、編集等をお願いできる方を見つけて、サイト等のコンテンツとして公開していってもいいかもしれない。できればそれも仕事の一つとできれば尚良いだろう。

現在進めている執筆も、音声や動画等のオンラインコンテンツ作成と同時並行して進めて行くというのもいいかもしれない。文字だけだとどうしても手が止まってしまうことがあるが、話しをしたり、ビジュアルイメージを作成することを組み合わせるとその分の時間はかかるが、全体として楽しく進められそうだ。

今、ワクワクした感覚が起こり思考が冴えてきているが、これは今日も日中暑くて昼寝をしていた時間があるのでその分生活リズムがずれているのだろうか。

生活リズムを守りながら昼間の熱い時間をどうにか乗り切るか、生活リズムを少し変えて暑い時間は活動せずに夜になってから思考をする活動に取り組むか、やはり悩ましい。とはいえこの暑さも長くてあと2週間ほどだろう。

少なくとも高温注意報が出ている火曜まではおそらく体力も消耗するだろうから無理せずゆるりと過ごしたい。2020.8.9 Sun 23:11 Den Haag