719. 大量のポケットティッシュを持っている夢

 

シャワーを浴びながら、今日見た夢がすっかり遠のいていることに気づいた。目覚めてすぐは「割とはっきり覚えている」と思ったけれど、いざ現実世界で動き始めると、あっという間に消えていくのだ。そういう意味で夢は感覚にも近いのかもしれない。今ここにある感覚を感じることは今ここでしかできない。感覚を感じ続けたければ、意識を向け続けなければならない。

そう思うと、むしろ、私たちは現実世界を本当に生きているのかという気がしてくる。私たちの悩みや苦しみの多くは記憶からやってくる。今ここにあるものに目を向けていたら、苦しかった時間を思い出してさらに苦しくなるということはないのだ。記憶に留めておくことのできない夢の世界の方が、むしろ人間が軽やかに生きられる世界なのかもしれない。

こうやって書きながら微かに思い出したのは、夢の中で教室のような場所にいたということ。

その場所に入る前、私は数人の友人らしき人たちと街中を歩いていた。手には、なぜかティッシュペーパー(ポケットティッシュ)がたくさん入った紙袋を下げている。

そうしたら自分たちの後ろを歩いている女性の一行が、そのティッシュペーパーについて話しをしているのが聞こえてきた。「そういえばこの間、ティッシュペーパー、たくさん持っていった人がいたよね」

そんな言葉が聞こえたかはどうかは覚えていないが、私は自分が数日前に彼女らが運河にかかった橋の上でティッシュペーパーを配っていたところに遭遇し、そこにあった紙袋ごとティッシュペーパーを勝手に持ってきたという記憶を思い出した。

オランダでは日本のようにティッシュペーパーを配っているなどということがないため、「もらっておこう」と思ったのだ。

今手にしている紙袋がそのとき持ってきた紙袋だ。彼女たちは明らかに私のことを疑っているようだ。私が一緒にいる友人たちはまだそのことには気づいていない。

そのまま、道端の建物に入り(これは日本のビルのようだった)、エレベーターに乗る。後ろの女性たちが同じエレベーターに乗ってくるかひやひやしていたが、すでに乗っていた人たちと私たちでエレベーターの中が軽く埋まり、女性たちは乗ってこずそこで少しホッとした。

エレベーターを降りると教室のように小さい机が並んでいる部屋に入った。「じゃあ、私たち、行ってくるね」と一緒に来た女性たちが先ほどのティッシュペーパーの入った袋を持ってまた外に出ようとする。

どうやら彼女たちはティッシュペーパーを配りに行くが、私は当番のようなもので教室で残ることになっているらしい。

彼女たちが先ほどの女性たちと鉢合わせしたらマズいなあということを考え、ティッシュペーパーが入った紙袋を変えさせようと、「紙袋に穴が空いている」などということをもごもごとしゃべる。

彼女たちが出ていった後、自分が背負っていたリュックサックを見るとファスナーが開いており、その中にやはりティッシュッペーパーがいっぱいで、「あちゃー、これじゃあ後ろにいる人にバレバレだった」ということが浮かぶ。

教室の中の机を一つ一つ拭いて回っている途中で、そこにいた男性たちがちょっとした揉め事のようなものを起こしたあとで目が覚めた。2020.6.23 Tue 7:05 Den Haag

720. 声の変化

 

開け放った窓からは澄んだ鳥の声が聞こえてくる。鳥はなぜあんなにも美しい声を出せるのだろうか。人間も身体の状態や声の出し方で、もっともっと美しい声が出せるのだろうか。

数日前だったか1週間ほど前だったか、セッションの準備の際に行なっている発声のときに自分の声の質が変わっていることに気づいた。

声というか、声が響いている身体の質が違うのだ。

声がスーッと通っていく混じり気のない空気のような身体がそこにあった。

そしてその感覚はずっと続いている。

昨日はいつものように朝の白湯に始まり、いくつかの飲み物を飲んで過ごし、15時すぎにようやくパンを一枚食べた。そして17時過ぎに夕食を作り始めた。

スケジュールと家にあるものの関係で結果としてそうしたのだが、結果として明晰な思考が続く時間が長く、かつ食後も日記の執筆、読書と、やりたいことにほどよく時間を使うことができた。

考え事が好きなので時間の区切りがないとついついあれこれと考えそれを文章にしたためたりしていてその時間はとても楽しく没頭するものなのだが、そうすると結果的に睡眠の質が下がったり、日記を書いたりインプットをする時間が減ったりしてしまう。そんなことが続くとアウトプットはしているものの質的な変化がないまま漫然と日々を過ごしていたということが起こるだろう。

探究活動を行いながら、世界とつながり、そして自然の中に身を置く。それが実現できるいい塩梅の時間の過ごし方に少しずつ近づいていければと思っている。2020.6.23 Tue 7:14 Den Haag