499. 成長と葛藤を味わうボードゲームという楽しみ

時刻はまだ20時を過ぎたところだが、思考のためのエネルギーはもう尽きかけているようだ。

今日はアムステルダムに住む日本人の方に会いに行った。デルフト工科大学院のインタラクションデザイン研究科を卒業、「社会課題をデザインで解決する」ということをテーマにデザイナーとして活動しているということで、以前から一度お話ができたらと思っていた人だ。

最近はサンフランシスコに滞在していたということで、サンフランシスコのテック系企業のこと、サンフランシスコのライフスタイルのこと、オランダの大学院のこと、プログラミングやデザイン、ものづくりのことなど話が及んだが、中でも一番盛り上がったのがボードゲームについてだった。オランダに来るまで知らなかったが、オランダは実はボードゲームが盛んだ。カフェなどにも訪れた人のために様々な種類のゲームが置いてあることが少なくなく、人が集まると大人も子どももボードゲームをするという。日本ではボードゲームをするというのは子どもがいるときというイメージだが、オランダでは大人だけでもボードゲームを楽しみ、ボードゲームのミートアップも数多く開催されているというのだ。ゲームを通じてお互いの人柄や特性を理解するという話はちょうど先日、3年間オランダで暮らしていた教師の友人も話していたことだ。

印象的だったのが、ボードゲームにはコミュニケーションや関係性を深める要素があるという話だ。確かに、オンラインのゲームはコミュニケーションの要素があるものもあるが、勝敗や強さを競うことがメインになっているものが多いように感じる。インテグラル理論で言うと、レッドの要素が非常に強いという印象だ。それはそれである種、レッド的要素を存分に発揮する場として機能しているとう考え方もできるのかもしれないが、ボードゲームにはもっと違う要素があるというのは新たな発見であり、文化や歴史的背景の違う様々な人たちが共に暮らすオランダにおいて、お互いを知るツールとしてボードゲームが広がっているというのはとても合点がいくものだった。

面白いゲームというのは、その中で生まれる葛藤が絶妙な具合で設計されているのだという。上達という、ある種成長に近い感覚と、その中成長度合いに合わせてぶつかる葛藤、そして偶然性の織り込まれ具合によってゲームの面白さが変わるというのが興味深い。

木原さんにいくつかのおすすめのゲームを教えてもらったので、早速やってみたいし、今後、試しにボードゲームのミートアップにも参加してみたいという気持ちが生まれている。そんな話に刺激を受け、その後もあれこれと考え事を続けた結果、いよいよ脳はエネルギー切れを迎えている。今日は良く眠れそうだ。2019.12.23 Mon 21:19 Den Haag