440. 16歳の女の子と話しをする夢

書斎に来て、パソコンの画面を開くと、中庭のガーデンハウスの上を黒猫が結構な速さで駆けぬけようとしている。中空で全身が弓のようにしなやかに伸びた姿は豹がサバンナを駆け抜ける様子を思い起こさせ(実際に見たことはないが)「猫と豹は本当に同じネコ科なんだなあ」ということが頭をよぎった。

一心に全力で向かう先に何かあるのかと思いきや、我が家の前のガーデンハウスを過ぎるとふと立ち止まった。猫の興味が何に向けられるのかということや行動のモチベーションはいまだに謎だ。今は戻ってきて目の前のガーデンハウスの上にちょこんと座っている。座っているが、目は何かを追っているようで、頭や身体がときおり、ひゅっと動く。そして今度は身をかがめた姿勢で、ガーデンハウスの上を元来た方に走っていった。

今日の夢は、見ているときは鮮明だったが、目を開けるとあっという間に遠ざかっていった。覚えているのはバスに乗っていたということだ。眼に映るのはバスの中の人々と、バスの窓から見える景色だった。バスの中では知人の男性と話をしていた。とても心地いい時間を過ごしていたが、途中でその男性はバスの外に「連行」されてしまった。ちょうど停まっていた場所は「連行」された人々が収容される施設のようで、浅黒くやせ細った身体の人々が裸で虚ろな顔をしてぞろぞろと列をなしていた。「連行」がなぜされるのかは分からなかった。

バスの中には、私の前に男性の妹だという女性が座っていた。今何歳なのかと聞くと「16歳」だと言う。それを聞いて私は「16歳、大きくなったね」と言った。そうすると彼女の目が少し潤んだように見えた。隣に座っていた人に「なぜ今大きくなったねと言ったら、彼女の心が動いたの?」と聞かれたが、私はそれに曖昧な返事をした。「大きくなったね」と言いながら、私は彼女が8歳の頃を知っているのだと、心の中で分かっていた。

目が覚めて、しばらく、16という数字が頭の中を巡っていた。

今、調べてみると「16」という数字は、「物質の世界寄りになっていることに対する警告」という意味があるということが分かった。(インターネット上で日本語で得られた情報なのでどこまで信頼性が高いのかは分からないが。)物質の世界からはどちらかというと距離を置いていると思っていたが、「距離を置こう」と思って置いているので、それは逆に強烈に意識しているということなのかもしれない。

昨晩は、新しい食材としてテンペを調理してみた。発酵させた豆類を摂りたいと思い、納豆よりも安価で手に入るテンペを試してみることにしたのだ。テンペはインドネシア発祥の大豆発酵食品で、オランダのスーパーでは、白くてふわふわとしたテンペ菌で包まれた状態で販売されている。納豆のような匂いはなく、食べてみると味も淡白な中に少し奥行きがあり、柔らかいながらも食べ応えがあった。昨日は照り焼きにして食べてみたが、醤油を使ったソースをあっという間に吸い込んでしまい、その割には(吸い込んだからか)若干味は薄く感じ、「もう少ししっかりとした味付けにするにはもう少し醤油を使わないといけないが、そうすると塩分過多にはならないだろうか」という気がした。普段、そんなに濃い味のものを食べている・好んでいるという実感はないが、いつもジャガイモやアボガドを直接醤油につけて食べているので、その感覚に慣れているのかもしれない。日本で市販されているものは、少し形状が違うようなので、オランダで売られているテンペに合ったレシピを見つけたい。

少し前からオランダのスーパーには柿が並んでいる。喉や肺を潤してくれる食材ということで最近はリンゴの代わりに柿を食べることも多い。種がなくて甘い柿なので食べやすいのだが、そういえば柿は焼くとどんな味になるのだろうか。なんて思いつきで調べてみると、なんと焼き柿なるものがあるということが分かった。柿を半分に切って切り目を入れて焼くだけでできるというので早速今日試してみたい。2019.11.5 Tue 8:53 Den Haag