113. 1日を始める前の、眠りに関する考察

外は明るくなり始めているけれど鳥の声が聞こえないと思ったら、小雨が降っていた。中庭の木々は、雨を受けて、いつもより少し深い色でしんなりと佇んでいる。中庭をさらに覗き込むと、南西の方角に、カモメの形をした黒い凧が二つ上がっている。どちらも東の方にはためき、それに引っ張られて凧が取り付けられたポールがしなっている。

今のところオランダに帰ってきてからまだ夢を見ていない。夢を覚えていないというほうが正確なのだろうか。いずれにしろ、枕元に置いた小さなメモ帳にはこの4日間書き込みをしていない。日本から帰ってきた時差の関係で起床時刻はこれまでよりも1時間ほど早くなっている。さらにその1時間前くらいから目覚めが始まっている気配があるが、これまでだったらおそらく夢を見ていたであろう、その二度寝に近いタイミングで夢を見ていないような気がしている。夢を見ない(覚えていない)ことが何を意味しているのかはわからないけれど、睡眠の質という意味ではこれまでより随分良くなった気がしている。まずは寝付きの良さ。これまでもベッドに入った後いっとき本を読んで眠くなったら明かりを消すようにしていたが、間接照明もやめてろうそくを一つ灯すだけにしたせいもあるのか、2ページも読み進めないうちに眠りの海に引き寄せられ、ろうそくを吹き消してそのまますぐに眠りにつくということが続いている。日曜から月曜にかけての夜は夜中に一度目覚めたが、それ以外の日は朝まで眠りが続き、おそらく5時すぎには意識が目覚め始める。そこで多少、うだうだとしている時間はあるが、二度寝はせず(夢を見ず)そのまま起き出すことになる。

睡眠の質が良くなっていることと関連することを挙げるとすると、食とスマートフォンと運動だろう。日本で過食気味(というか明らかに過食)だったこともあり、オランダに帰ってきてからは、野菜と果物を中心とした軽めの食事を続けている。スマートフォンは寝るときに寝室に持ち込むのをやめた。そしてまだヨガマットは届いていないが、朝、比較的ゆっくりとした流れのヨガを、Youtubeを見ながら15分ほど行なっている。眠りの質というのは起きている時間の過ごし方、摂り入れているものを鏡のように映しているのだろう。

眠りと体調は良い状態だが、昨晩からわずかに頭痛がしている。夜に食べたものに起因しているのかとも思ったが、今日天候が悪い様子を見ると、気圧の影響もあるのかもしれない。気圧と頭痛が本当に関係があるのかは定かではないが、とりあえず、頭痛に効くと書いてある耳のマッサージをするとともに身体をあたためて、今日の仕事を始めることにする。2019.5.30 7:16 Den Haag