見ると、地面から伸びた木の枝が左右に広がり伸びている藤棚のような棚に横たわった枝の先から黄色に近い緑色の葉が広がってきている。遠目に見ると、紫陽花に近いような、比較的厚みのある、平たい葉に見える。この枝にも何か花が咲くのだろうか。それにしても今芽が出てきているということは、ここについていた葉は冬の間に全部落ちていたのだろうか。去年の9月にここに来たときにこの枝がどんな状態だったのか、それだけでなく、この中庭全体がどんな様子だったのか覚えていない自分に半分愕然とし、半分安心する。もし、すべての記憶がどんどんと積み重なっていき消えないことと、日々記憶が消えていくこと、どちらかを選ばないといけないとしたら私は後者を選ぶだろう。日々、庭に咲く花に、なんて美しいのだろうと目を見開き、何度会った人でも、この人はどんな人なのだろうかと耳を傾け続けられたら、とても幸せなのではないかと思う。

そう思いながらも、今朝見た夢の記憶が少し残っているのでそれを開いてみたい。夢の中で私は広いビーチの一角にいた。そこで出会った、女性(実際の知り合いではない)と肩を並べて、私は彼女の左側、海の側を歩いていた。彼女はほっそりとしていて、綿のような丈の長い、そして脇に深いスリットの入ったワンピースを着ていた。歩きながらなぜか私は「ハーグにあるスフェニンゲンのビーチはヌーディストビーチである」という話を彼女にしていた。「ドイツのサウナと並んで、ハーグのビーチは男女とも裸でくつろぐ場所だ(実際にはそうではない)」といったことを話すと、彼女はびっくりして、でも行ってみたそうな顔をしたように思う。

海岸線と海の間には線路が敷かれており、ビーチを縦断する列車が走っているようで、私たちは近くの列車の駅に入っていく階段を登った。駅は人で混み合っていて、人波に乗って歩いていると、向かいたかった駅のホームとは違う場所に出ようとしてしまっているということに気づき、急いで方向を変え、ホームのある場所に向かった。そこには券売機のような機械があり、そこに小銭を機械に入れて切符を買おうとするが、手元から機械に入れる小銭がなぜか1セントや2セント硬化ばかりで、なかなか切符が出てこない。途中で私は自分が買いたい切符が7.6ユーロすることに気づきこのペースではなかなか買うことができないと焦っていると、後ろで待ちきれなかったのであろう人が機械と私の間に割り込み、何か操作をして切符を買って立ち去っていった。海岸線に伸びる線路は場所によってはジェットコースターのように坂を登るような形状になっていた。2019.4.18 18:33 Den Haag