今日もあたたかい光が身体を包む。目を閉じてもその眩しさは明らかで、窓の隙間から聞こえてくる鳥の声とともに心にまで染み入ってくる。

起き抜けに書いた今朝見た夢についてのメモの文字があまりに乱れていて一部読めないけれど、夢の記憶を開いてみる。

(覚えている)最初の夢の中で、私はふっくらとした三日月型の椅子(ハンモックのように身体を包む形が、座れるように縦になっている)がたくさん並んだ教室のような場所にいた。自分の座っていた椅子だと思う場所に戻ると、そこには男性が座っていた。その隣も椅子にも別の男性が座っている。戻る椅子がないことに少し困惑して周囲を見ると1つとなりに空いた椅子があった。どうやら1区画分椅子の場所を勘違いしていたらしいという気持ちと、いや、確かにさっきはあっちの椅子に座っていたはずという気持ちが混ざるが、空いている椅子に座ることにする。その深く腰掛ける椅子に座るか座らないかのうちに、2,3歳くらいの男の子がよたよたと歩き近づいてくる。その場にいる友人の女の子の子どもらし。あまり可愛いと思わなかったが、「ここでは可愛いと言っておいたほうがいいだろう」というあざとい気持ちが働き、その子を抱き上げてみると、今度は愛らしいと思う気持ちが湧いてきた。そして、先日読んだアドラー心理学の家族コミュニケーションを扱った本の中に、「小さい子どもももう実は言葉が分かるので、丁寧に話しかけ依頼すると理解してくれる」と書いてあったことを思い出す。周りで誰かが話し始めようとするときにちょうど男の子が泣き出しそうになったので「今から大事な話しをするので少し静かにしていてもらえますか」と話しかけると男の子は泣かずに静かになった。

このあと一度目が覚め、この夢についてのメモを書いた後、私は再び浅い眠りに入ったのだろう。続けてもう一つ夢を見た。

何からそう分かったかは分からないが、私はドイツにある広めの部屋、ホテルの一室のような場所にいた。一緒にいた男性がオイルマッサージをしてくれると言い出し、さっさと私の背中にオイルを塗るので、私も同様にその男性の背中にオイルを塗るが、オイルが少なく摩擦が多かったためか背中が少し赤くなり、もういいよと言われすぐにやめた。何かの話の流れで、「今日は仕事はそこそこでいいから、星を見て帰ろうか」と言われる。星は確かに見たいけれど、夜に帰りの飛行機に乗るはずだから、この人はここで星を見ようと言っているのか帰ってから星を見ようと言っているのかどちらだろうと思いながら荷物をまとめていると、自分のものではない白いキャミソールが混ざっていることに気がつく。「これ、お母さんのじゃない?」と男性に見せた後に(そこにはその男性のお母さんとお姉さんも一緒に滞在していたらしい)、もう一つ、別のキラキラした文字のついたキャミソールを見つけ「これは前にダンスのときに使った衣装だ」と私はその男性にダンスの話を始め、スマートフォンサイズのテレビのようなものでかつて自分が出たダンスの発表会の映像を見せ始めた。これこれ、と自分が写っている場面を見せようとするがなかなか、うまくその場面を再生することができない。「この人たちはどういう人たちなの?」とその場に来ていたスイーツの出店の人たちについて聞かれ「この人たちは普通にここで売っているだけだと思うよ」と答えながら映像を早回しなどしていくつかの場面を見るが、結局自分が出ているところは見つけられずに目が覚めた。

こうして書いている間に、にわかに数匹のカモメが大きな声で鳴く声が聞こえ、また静かになった。太陽が少し高度を上げたせいか、目に入る光は柔らかくなったように感じる。重みがありながらも透き通った鳥の声が聞こえる。今日も静かに、言葉にならなもの、音にならないものに耳を傾けていきたい。2019.4.16 9:26 Den Haag