フギャーという叫び声とバタバタという音が聞こえ、ベランダに出てみると、黒い塊と薄茶色の塊が斜め前の家の庭にある木の幹を駆け登り、薄茶色の猫だけが降りてきた。興奮しているのか、黒っぽい尻尾は逆立っている。その様子を、少し離れたところから別の猫が見ている。薄茶色の猫と同じ毛並みで少し小柄、違うのは手足の先が白くないところと、首輪をつけているところくらいだ。太陽はすでに書斎の窓から見て真南を通りすぎ、こうしている間にリビングで温め始めたポットの湯が沸く音が聞こえてくる。

今朝は一度目が覚めたときに直前に見ていた夢を書き留めていた。そのおかげか、これまでよりははっきりと夢を思い出すことができる。夢の中で私は高校の校舎のようなところでIさんとクイズの答え合せをしていた。Iさんは東大出身のクイズ王だが、夢の中ではまだ高校生のようだった。(見かけは現在と変わらない)紙に書いてあるクイズを読み上げ、3問ほど答えを教えてもらった後、私は自分はもう大学も卒業していてそれに7年かかっているけれど、幼く見られるんですと話した。「それでIさんは東大に行くの?」と聞くと、Iさんは「そうかな」と言った趣旨のことを答えた。そこで私が「海外もいいよ。日本みたいに色々なことを気にしなくていいし、のびのびできて楽しいよ」と言うと、Iさんは階段を降りながら「海外いいね、行こっか」と言った。それを聞いた私は少し浮き足立った気持ちになり、階段の途中、踊り場のところについた外向きの窓から下を見下ろした。眩しい太陽の反射の向こうにエメラルドグリーンの海がちらりと見えた。そのときなぜか私は手に2ロールのトイレットペーパーと、スーパーで売られているようなビニールに入ったキッチンペーパーを持っていた。そのまま階段を降りていくと小さな椅子があり、その上に見覚えのある丸い革製の小さなショルダーバックが置いてあった。そして階段を降りきった先には守衛さんのような人がいた。

というところで目が覚め、いくつかの言葉を枕元に置いたメモ帳に書き込んでいた。私はまだ夢の意味や夢と自分自身の関係についてよく分かっていない。それでも、思い出し、書き留めることそのものにも何か意味があるような気が今はしている。

随分と長くとった睡眠から腰を上げ、シャワーを浴び、ヨガをしているとお腹が鳴った。着替えをし、寝室とベランダとの間のを開けると、フギャーという声とバタバタという音が聞こえた。2019.04.14 12:57 Den Haag