今日も窓の外を通り過ぎる電車の音が定期的に聞こえてくる。滞在をはじめた当初はあんなにも落ち着かなく感じた音が今では多少和らいで聞こえるということは違和感や不快感に鈍感になる心と身体があるような気がして、それはそれで大丈夫なんだろうかという気になる。
東京に着いた日、二人の友人からメッセージが来ていた。一人は気づけば半年以上やりとりをしていない友人だった。そして昨日今日とまた、別の友人たちから、思い出したように「元気ですか」とメッセージが来た。今回は仕事や家族との時間以外は「会える人にはきっと会えるだろう」と思って日本に来たけれど、まさにそんなことが起こっている。「なんとなく思い出して」という無意識の根底には、微細な空気の揺れを感じる力のようなものが働いているのだと思う。

明らかに鈍く、重くなってきている身体をどうにかしたいと先日、打ち合わせでご一緒した女性がおすすめしてくれたヨガの動画を見ながらヨガをしてみることにした。見よう見まねだが、身体が固まっていること、そして伸びていくことが分かる。一番思ったように動かないのは脚だった。そういえばこの冬は寒さを理由に必要に迫られなければ外に出ることがほとんどなかった。思考と身体の感覚が冴え渡らなくなる時が来るとしたら、私の場合はきっと脚を使わないことによるものだろう。筋肉質になる必要はないけれどしなやかな身体でいることの必要性を改めて感じる。日本での滞在中は難しいかもしれないけれど、オランダに戻ったら朝晩何らか身体を動かすことを習慣にしたい。

頭の中を様々な、日本の現状に対する批判が巡っている。人に与えたい影響もあるが、まずは自分自身の目と心と身体の濁りを取り除くことが必要だろう。2019.04.02 9:26 Tokyo