コーチとは何かということについて、これまで繰り返し考えてきた。そしてこれからも繰り返し考えていくことになるだろう。今この瞬間に思うのは、クライアントが自分自身と世界について探求と発見をすることの伴奏者であるということ。



不安や不満、もどかしさなどあらゆる感情の奥にあるその人固有の価値観や想いを見つけ、それを、エネルギーの損失の要因ではなく、自分自身や他者との信頼を深める機会にしていくこと。思い込みや慣習の鎧を脱いで、その人らしく軽やかに歩みを進めていくこと。個人の欲求を満たすだけでなく、それが他者の喜びにもなる接点を見つけて、さらに大きな喜びや幸せを感じること。どんな人や状況からも学びや気づきを得て、人としての成長を続けられるようになること。より深い、心の奥から湧き出るような喜びや感動(苦しみや悲しみを含めて)を味わう人生をおくること。



自分自身と世界について探求と発見をし、そして行動をしていくことはこれらのことにつながっていくのだと思っている。そう信じているから、今こうしてコーチという仕事を続けているのだと思う。



ありがたいことに、今は静かに鳥の声を聞きながら、澄んだ心で毎日を過ごせている。日本を離れているのは、自分自身がより自然な状態であるため、そして常識や慣習にとらわれず、目の前のことが「未知」だと思う気持ちを持ち続けるためでもある。それができているのはとても幸せなことではあるけれど、この安らかで穏やかな日々の中でも、いかに自分の心を成長させ続けられるかというのは今の自分にとって肝要であるともに取り組むことによろこびを感じるテーマでもある。



課題を作り出す構造が見えたと思うときほど注意が必要なのかもしれない。それはあくまで自分自身の持つ意識の枠組みと、物差しで測っていることかもしれない。何かを見つけたと思うとき、それはクライアントについてではなく、自分自身について発見をしたということにすぎないのかもしれない。

何かを発見したと思うときほど、そこにある別の可能性を信じて探求を続けたい。 2019.03.13 15:45 Den Haag